「物語ブランド」が重要な理由 2
ブランドが主役であってはならない。
著者ドナルド・ミラー氏の
『Building a Brand Story』は、
タイトルからして前述のような
ブランドの社会的役割を物語にして、
マーケティング戦略に当てはめるもののように見えますが、実はそうではありません。
彼はかつてシナリオライターとしての
経歴から、良い意味でハリウッド映画の
ビジネスがどのようにして
ブロックバスターを生み出しているか、
その評価基準をそのままマーケティングに
当てはめています。
そのような意味で彼は理論的というよりは
徹底的に実践的です。
ミラー氏が面白いのは、
構造的にブランドを物語の形式にすることは踏襲しているのですが、
彼が例に引く「失敗」が実際の映画での
観客の体験をもとにしている点です。
たとえば、観客が興味を引く物語とは、
「主人公は単純に完璧であってはならない」と言っています。
主人公がいかにすごいかを話されても、
観客は席を立ってしまうのです。
そして物語の主人公は当たり前ながら、
「ブランド」ではありません。
「ブランド」が主役の場合の物語は
必ず失敗するです。
しかも、彼はブランドがいつ創業したか、
どうやって生まれたかを自社サイトに
載せている企業は多いけれども、
それは顧客が聞きたい物語ではない、
と言い切っています。
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